【乳がん闘病記録⑤】髪が抜けた!
脱毛に備えて、行きつけの美容院でショートカットに。抗がん剤2クール目に入る頃(1回目点滴から約2週間後)、少しずつ髪の毛が抜け始めて──
覚悟していたはずなのに、実際に起こるとやっぱり衝撃的でした。

ぴーすけと美容院へ
実は不登校のぴーすけも、しばらく髪を切っていませんでした。 卒業式も控えているし、連れて行かなくちゃ──そう思って、2人で美容院へ。
担当の美容師さんに、不登校のことも病気のことも正直に話すのは勇気が要りました。 でも、何も言わずに頷いて、1人分の予約時間内にぴーすけと私、2人の髪をてきぱきと切ってくれました。
久しぶりのショートカット。 そういえば20代の頃や、ぴーすけが生まれた30代前半の頃も、こんなふうにショートカットだったなと思い出しました。 鏡の中の自分を見て、「なかなか似合うじゃないか」と久しぶりに晴れた気分に。
抜け始めた…!
それから数日後のこと。 なんとなく、抜け毛が増えてきたような気がしていました。
あれ? 髪をつまんだら、するっと抜ける…!
両手の指を広げて髪に差し入れ、ぎゅっと握って手を下に下ろすと、手のひらいっぱいの髪の毛。
ドラマや映画で既視感のある「いかにも」な光景が、まさに目の前で起こっていました。
触れば触るほど、抜けていく髪の毛。どんどん、どんどん抜けていく。
シャンプーをすれば、ものすごい毛玉がお風呂場にたまっていくし、髪を乾かせば「これでもか」というくらい髪の毛が落ちてくる。
眠っている間にもどんどん抜けて、朝起きると枕が抜け毛だらけ。掃除が大変なので、ウィッグキットに入っていた不織布キャップが大活躍しました。
抜け始めてから約1週間で、9割の髪の毛がなくなりました。
最後はバリカンで!
だんだんまだらになっていく頭髪。 いわゆる「バーコード」みたいな状態になって、どうにも気持ちが悪い。
鏡を見て「おばけみたいだな」と自分で思って苦笑いしながら、そうだ、家にバリカンがあったと思い出しました。
ぴーすけが幼かった頃、ホームカットで使っていたバリカンです。
うぃーーーーーん!
「まだら」な髪の毛を、全部、1cmくらいに一気に刈ってスッキリ。 潔くフィニッシュを迎えました。
父との重なり
髪がなくなった自分を鏡で見てみたら──
なんとも、亡き父にそっくりな姿でした。
「こんなに父に似ていたんだな」
8年前に、がんで亡くなった父の姿と重なりました。 父もこんな気持ちだったのかな、と思いながら。
脱毛がおさまり、晴れて(?)つるっぱげ状態となった私。 翌週には、ぴーすけの卒業式が控えていました。
ウィッグ? 帽子? そもそも参列できる?
次回は、人生初の「つるつる頭」での外出準備について書きたいと思います。
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